人生100年時代は、高齢者の時間が伸びるのではなく、全体が伸びるという話
LIFE SHFT 100年時代の人生戦略という本が話題です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
- 作者: リンダ・グラットン,アンドリュー・スコット
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Kindle版
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なぜ売れているかといえば、皆うすうす、そうなんだろうな~と感じていることの現実を目の前に突き付けられた衝撃からでしょう。
人生を100年と考えなければならない、
退職が65歳とすると、あと35年の人生をどう過ごすかを考えなければならないと、特に資産形成の分野で「人生が長すぎて資金が足りなくなるのではないか」という問題がクローズアップされています。
しかし、私たちはこの人生100年時代において、もう少し違った角度から社会を見てみなければならないといえるでしょう。
イチローのように40代のプロスポーツ選手が増えてきました。40代~50代の女性は「美魔女」と言われ年齢よりも若く見えるともてはやされています。
これもひょっとしたら人生が100年となったことによる影響かもしれません。
また、20代前半の人たちが子供っぽくなった、というような意見も散見されるようになりました。これも、人生が100年になったことによる影響かもしれないのです。
14歳~15歳で元服の儀式を行っていたのはほんの数百年前です。その頃は人生は50年に満たない時代でした。
そこから、今は20歳を成人と定めています。
これは平均余命が60~70の時代です。
では、人生が100年になれば成人の年齢は25歳くらいになってもおかしくはありません。
人生100年時代というと、老後の30年をどう過ごすかという点に目が行きがちです。しかし、100年の人生と、70年の人生を対比させてみて、その割合で考えてみれば、今の10代~40代の過ごし方も大きく変わっていくはずです。
LIFE SHIFTでは、人生を従来通りの3つのステージ(教育・仕事・老後)に分けて考える時代が終わったとしています。私たちはそこにイノベーションの種を見つけるべきではないでしょうか。
過去の歴史が役に立たない時代、本当に必要なものは何か。私たちの時代に合った物やサービスを提供できた企業が生き残るはずです。
この先生きのこるには、人生100年をもう少し幅広く考えてみる必要がありそうです。